11月26日、上海市第三中級人民法院(上海知識産権法院、上海鉄道運輸中級法院)が記者会見を開き、過去10年間の知的財産権保護における司法実績と典型的な事例を発表した。
会見によれば、2015年から2024年上半期にかけて、同法院は計3万7272件の知財関連事件を受理し、3万4377件を結審した。そのうち、知財民事事件には31か国の当事者が関与しており、最も多い国は米国(471件)、続いて日本(139件)、ドイツ(135件)、韓国(95件)、フランス(74件)であった。
民事事件の中には、訴額が5000万元(1元は約20.9円)以上の事件が56件、1000万元以上5000万元未満の事件が329件に上る。一方、刑事事件では、犯罪金額が1000万元を超える事件が23件あり、最大では11億元を超えるものも確認された。
刑事事件の約7割では、被告人が実刑判決を受けており、82人が100万元以上1000万元以下の罰金刑を、11人が1000万元以上の罰金刑を科された。最高額は9000万元であった。また、法人被告には最高で6億元の罰金が科された。
今回発表された30件の典型事例は、民事、行政、刑事の各分野にわたり、国際企業や著名ブランドが関与したものも含まれる。これらの事例は、同類の事件の審理における参考となるだけでなく、知的財産権保護を強化する裁判所の決意を社会に示すものとしても注目される。
出所:中国保護知識産権網
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