中国スマートフォン大手OPPO(オッポ)は6月5日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)とグローバル特許ライセンス契約を締結したと発表した。この契約により、VWはOPPOが保有するセルラー通信の標準必須特許(SEP)、特に5G技術を活用できるようになり、コネクテッドカーのユーザー体験向上が期待されている。
VWのロビン・セファイ(Robin Cefai)最高知的財産責任者は、「今回の契約は、標準必須特許のライセンス分野における効率的かつ相互尊重に基づいた商業的協力の模範であり、当社が知的財産の価値を重視していることを示すものだ」とコメントした。
OPPOにとって、自動車メーカーとの特許ライセンス契約はこれが初めての事例であり、同社の5G技術がスマートフォン分野を超えて自動車分野へと進出する重要な節目となる。今年1月時点で、OPPOは40を超える国と地域で5G標準必須特許を登録しており、特許分析プラットフォームLexisNexis®IPlyticsによる5G特許総合ランキングでは、世界第8位に位置している。
さらに、OPPOが独自に開発した高速充電技術「VOOCフラッシュチャージ」は、これまでに60社以上の自動車メーカーに採用され、累計で1000万台を超える車両に搭載されている。同社の特許出願件数は今年3月時点で11万3000件を超え、取得済み特許は6万2000件に達しており、5G/6G、人工知能(AI)、充電技術、イメージング分野でのリーダーシップをさらに強化している。
出所:中国知識産権資訊網
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