2025年世界ロボット大会には、国内外から200社以上のロボット企業が出展し、1500点を超える製品が展示された。そのうち100種類以上が新製品として初公開された。中国のロボット産業は現在、規模・イノベーション・応用の三つの側面で急速な成長を遂げている。
2024年、中国の産業用ロボット市場における販売台数は30万2000台に達し、12年連続で世界最大の市場規模を維持した。特許出願数も世界全体の約3分の2を占め、研究開発力の高さを裏付けている。工業用ロボットやサービスロボットは多様な産業分野に浸透し、応用範囲は年々拡大している。
人工知能(AI)に身体性を持たせた「エンボディドAI」の開発に取り組む中国のスタートアップ「X Square(自変量機器人)」を創業した王潜氏は、「関節モジュールやセンサーといったコア部品はすべて自社開発であり、効率的なサプライチェーンが海外企業に対する競争優位をもたらしている」と語る。また、大規模言語モデル(LLM)の進展が人型ロボットに「初歩的な脳」を与え、感知・判断・行動を結びつける知能の進化を後押ししているという。
現在のロボットAIモデルは、アーキテクチャとデータの両面で進化を続けている。画像認識やタスク理解から動作生成までを一貫して処理できるようになり、インターネットデータ、シミュレーション、実機の動作データを組み合わせた学習体系も構築されている。今後は触覚や温度感知といった機能の追加が見込まれる。
王潜氏は「最大の課題は、ロボットが視覚・言語・行動の壁を越え、人間のように状況を認識し、思考の結果を即座に行動へと反映させることだ」と指摘している。
出典:国家知識産権局公式サイト
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