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中国の大手自動車メーカー「上海汽車集団(SAIC)」は5月28日、通算1億台目となる車両の引き渡し式を開いた。これにより上海汽車は中国国内自動車メーカーとして初めて累計生産販売台数が1億台に達した。この節目は単なる規模の拡大にとどまらず、知財制度の確立やコア技術の自主化、イノベーション・エコシステムの成熟を象徴するものだ。
同社の躍進を支えるのは数万規模の特許が築く強固な防衛線である。過去10年間の研究開発投資は累計1500億元(1元は約23.7円)を超え、蓄積された特許は約2万6000件に上る。
こうした「特許先行」の戦略は業界全体に浸透している。車載電池世界首位の寧徳時代(CATL)は6万件以上の特許と年間200億元以上の投資を背景に世界シェア約4割を握る。米フォード社との特許ライセンス契約による合弁工場建設など、製品輸出から「技術輸出」への転換を果たしている。
新興EVメーカーの小鵬汽車(XPeng)も着実な特許レイアウトを武器に世界60以上の国と地域へ進出した。今年第1四半期の研究開発費は29.1億元と前年同期比46.8%増となり、開発プロセスの内製化によってグローバル展開の基盤を固めている。比亜迪(BYD)もまた、2500億元超の巨額投資により4万2000件以上の特許を保有する。車載半導体や「ブレード電池」といった核心部品の自給率は9割を超え、海外依存から完全に脱却するとともに他社への技術供与も始めている。
累計1億台の生産という数字を背景に、中国自動車産業は今や、高付加価値の知的財産を強みにそのブランド力と技術力を世界に示しつつある。
出所:国家知識産権局公式サイト
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