最近、知的財産情報の検索・分析サービスを手掛けるパットスナップ(PatSnap)が、「ヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display:HUD)関連技術」について、世界で公開された特許出願や登録などのデータを分析して、調査結果を技術調査レポートにまとめた。
HUDとは、時速やカーナビなどの重要な運転情報をドライバーが視線を落とすことなく目の前のフロントガラスで確認できるシステムを指す。同社が発表したレポートによると、世界のHUD技術関連特許出願は約1万9500件で、うち日本精機株式会社は全体の約18%を出願しており、世界一である。上位20社のうち、日本企業が11社ランク入りし、この分野における日本企業の実力がうかがえる。中国企業が2社あり、それぞれ14位の恵州華陽通用電子有限公司(ADAYO)と17位の未来黒科技(FUTURUS)であった。
国別に見ると、世界の3分の2を超える出願が日本、中国、米国の3カ国によるもので、それぞれ32.86%(6402件)、23.57%(4571件)、16.51%(3216件)だった。累計出願件数では日本が首位に立つが、年間出願件数では中国が2020年に初めて日本を抜いて最多となっている。
技術の応用からみると、中国、日本、米国が最も重要な三つのターゲット市場となっている。3カ国の同技術の応用は14年まで拮抗していたが、同年以降は中国が世界で最も注目されるHUD技術応用市場に急成長し、7年連続で首位をキープしている。昨年末時点で世界の約30%の特許は中国で応用されている。
出所:中国知識産権資訊網
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