今夏、武漢経済開発区に拠点を置く東風汽車が発売した新エネルギー車が市場で好調な滑り出しを見せた。ある車種は予約開始から1時間で1万台を超える注文が入り、大きな話題となった。
同社を支えるのは、近年の研究開発投資と知的財産の積み重ねである。過去3年間、研究開発費は売上高の8%以上に達し、特許イノベーション指数は3年連続で業界トップクラスを維持している。今年7月時点で、同社が保有する有効専利(特許、実用新案、意匠)は2万6000件を超え、そのうち特許は1万1600件と、3年間で倍増した。新エネルギーおよびコネクテッドカー分野の有効特許は6012件に達している。
同社は単なる特許件数の拡大にとどまらず、高価値特許の創出による競争力強化にも注力している。湖北省や武漢経済開発区の支援を受け、高速電動駆動ユニット、新エネルギー・コネクテッドカー、インテリジェント商用車の3分野で高価値特許研究センターを設立し、それぞれが特化分野での特許開発と戦略展開を推進している。その結果、高価値特許の多数創出に成功し、平均実用化率は70%を超え、多くの車種に応用されている。
具体例として、高速電動駆動ユニット特許育成センターは2023年から2024年にかけて、高速モーターや分散型電動駆動に関する特許分析を行い、重点分野の動向をまとめた報告書3件を作成した。これまでに国内特許出願207件、PCT経由の国際特許出願54件を提出し、成果を製品に応用した結果、関連売上は29億元に達している。
出所:中国知識産権資訊網
The content of this article is intended to provide a general guide to the subject matter. Specialist advice should be sought about your specific circumstances.