中国国家知識産権局（CNIPA）はこのほど、「特許転化活用推進の特別行動を深化させ、長期的なメカニズム形成を加速するための通知」を発表した。この通知では、これまでに効果が確認された経験を基盤とし、特許転化活用のエコシステム構築を加速させるとともに、特許転化活用を促進する一連の長期的仕組みを構築するよう求めている。
2025年は「特許転化活用3か年行動計画」の最終年である。特別行動の目標を高品質で達成するため、同通知では4つの重点任務と15の具体措置を打ち出した。内容は特許の有効活用の推進、競争優位性の向上、政策誘導の強化、長期的仕組みの構築といった4つの側面にわたる。担当部署を明確化し責任を徹底することで、特別行動の深化を図り、年末までに予期される成果を得ることを目指す。
特に長期的仕組みの構築に向け、同通知は具体的な方策を提示している。各地域において特許の等級別・分類別の動的管理仕組みを整備・充実させ、大学や研究機関に対し特許情報管理システムの整備を求める。さらに、大学や研究機関に対し、従来の「一括買取」方式を突破し、前払いゼロの「後払い」モデルやロイヤルティ払い、分割・成功報酬型の支払い方法を採用するよう奨励することで、より多くの中小企業が効率的かつ低コストで特許技術を利用できるようにする。また各地域において専門性の高い知的財産サービス機関を育成し、特許転化活用の効率向上を支える基盤を固めるよう求めている。
出所：国家知識産権局
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