- in China
- with readers working within the Advertising & Public Relations industries
世界知的所有権機関(WIPO)がこのほど発表した「2025年グローバル・イノベーション・インデックス(GII)報告書」によると、中国福建省の寧徳市が初めて「世界のイノベーションクラスタートップ100」に名を連ねた。イノベーションの集積度を示す主要指標では、寧徳市は世界第4位に位置づけられた。
報告書によれば、寧徳市のイノベーションクラスターは特許協力条約(PCT)を通じた国際特許出願件数が1万3032件に達し、1人当たりの出願件数では世界首位となった。このうち、寧徳時代新能源科技(CATL)が4555件を占め、全体の約35%を占めるなど、市の順位を押し上げる原動力となっている。
寧徳市には、全国で初めて新エネルギー産業を対象とした国家級知的財産権保護センターが設立されている。同センターは「専利導航(特許ナビゲーション)分析」を通じ、企業の技術動向分析や特許戦略立案を支援している。CATLの知的財産部門によると、この分析をもとにナトリウムイオン電池などの分野で500件を超える特許を出願し、米国や欧州でも特許網の強化を進めているという。さらに、寧徳市は海外での知的財産リスクに対応するため、情報モニタリング・警戒システムを構築し、48名の専門家による指導チームを設けて企業の国際展開を後押ししている。
地域のイノベーションデータによると、寧徳市は新エネルギー技術分野における体系的な特許戦略とイノベーション・エコシステムの構築を背景に、世界のイノベーション地図の中で確固たる地位を築きつつある。
出所:国家知識産権局公式サイト
The content of this article is intended to provide a general guide to the subject matter. Specialist advice should be sought about your specific circumstances.