5月27日、知的財産を活用したイノベーション支援をテーマとした国際会議とIP5長官会合が中国・天津市で開催された。会場での発表によると、同市のPCT(特許協力条約)出願件数は今年4月末時点で累計3294件に達している。
天津市では、現地企業の海外特許戦略を後押しすべく、国際出願に伴う費用負担を軽減する各種支援策を展開している。その一環として、市知識産権局は損害保険大手の中国人民財産保険(PICC)と連携し、PCT出願が認められなかった場合に前払費用の90%を補償する「特許海外進出損失保険」などの保険商品を開発した。特に海外売上比率の高い地元企業からは「コスト負担が大幅に軽減された」といった評価の声が寄せられている。
市知識産権局は今後、PCT出願に関する研修の実施や、重点的なイノベーション企業に対する個別支援を強化し、知財による国際競争力の向上を引き続き支援していく方針である。
出所:中国保護知識産権網
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