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15 April 2025

最新の国家イノベーション指数発表 中国は世界10位

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Kangxin

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中国科学技術発展研究院が3月31日に2025中関村フォーラムで発表した「国家イノベーション指数報告2024」によると、世界のイノベーション構造は&
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中国科学技術発展研究院が3月31日に2025中関村フォーラムで発表した「国家イノベーション指数報告2024」によると、世界のイノベーション構造はアジア、米国、欧州の3極構造が維持されており、中国のイノベーション能力は総合ランキングで2024年に世界10位となった。

24年における中国の国家イノベーション指数の世界総合ランキングは、12年の20位より10位上昇した。過去10数年近くで最も急速に進歩した国であり、中所得国として初めてトップ10入りした。

中国のイノベーション能力、引き続き着実に上昇中

中国科学技術発展研究院によると、国家イノベーション指数は国の総合的なイノベーション能力を示す重要な指標で、イノベーション型国家と科学技術強国建設の進展を評価・判断するための重要な根拠となる。

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40カ国の国家イノベーション指数総合ランキング。画像提供:中国科学技術発展戦略研究院

「国家イノベーション指数報告」はイノベーション資源、知識創造、企業イノベーション、イノベーション成果、イノベーション環境の5つの要素で評価指標体系を構築し、権威ある国際機関や国家公式統計・調査データを使用し、世界40カ国(その研究開発投資総額は世界の95%以上、GDPは世界の85%以上、人口は世界の約60%を占める)のイノベーション能力を評価する。

最新の報告は科学技術強国の要素・特徴に照らし、評価指標体系をさらに最適化・改善した。具体的なスコアを見ると、中国の国家イノベーション指数は70.1点でフランスを抜き、日本、英国、ドイツなどの6−9位の国との差が2.4−6.8点となった。主要指標の成長率は先進国の水準を上回った。

総合的に見ると、中国のイノベーション能力は1人当たりGDPが約5万ドルの欧州諸国に近づいており、引き続き安定した上昇傾向にある。

中国のイノベーション、各分野で優れた成果

「国家イノベーション指数報告2024」によると、中国は国家イノベーション指数の5つのサブ指数において優れた成果を上げている。

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各国の研究開発費支出の地域分布状況。画像提供:中国科学技術発展戦略研究院

「イノベーション資源」は5位。22年に中国の研究開発費は世界の20.1%を占め、世界2位を維持。ネイチャー・インデックスにランクインしたトップレベルの科学研究機関数は世界2位。STEM(科学・技術・工学・数学)卒業生数の割合は世界1位。研究開発者数は世界1位を維持。高被引用科学者数は世界2位を維持。

「知識創造」は7位。中国の高被引用論文が世界に占める割合が大幅に上昇し、世界1位を維持。中国の有効発明特許保有件数は335万1000件で世界1位。就業者1万人当たり発明特許保有件数は8位。工業付加価値額1億ドル当たりの工業意匠登録出願件数は世界1位。

「企業イノベーション」は9位。中国の三極特許件数が世界全体に占める割合が急速に上昇し、10.4%を占め、PCT(特許協力条約)特許件数(国内段階)は3万8000件で、いずれも世界3位。知的財産権使用料のサービス業輸出額に占める割合は20位。

「イノベーション成果」は22位。ハイテク産業輸出額が世界に占める割合は22.3%で世界1位。ハイテク及びミドル・ハイテク産業付加価値額が製造業付加価値額に占める割合は24位。知識集約型サービス業付加価値額がサービス業付加価値額に占める割合は26位。

「イノベーション環境」は20位。中国の「イノベーション文化」は2位、「企業と大学の研究・発展の協力度」は5位、「ベンチャーキャピタルの取得可能性」は8位、「ビジネス政策環境」と「政府オンラインサービス水準」はいずれも12位、「情報化発展水準」は20位、「国際投資額とGDPの比率」は29位、「法治環境」は34位。

世界をリードする国の科学技術イノベーションの優位性が際立つ

「国家イノベーション指数報告2024」によると、世界のイノベーション発展は3極構造を保ち、リーダー国の科学技術イノベーションの優位性が際立っている。

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先頭集団の国のイノベーション指数ランキングの変遷。画像提供:中国科学技術発展戦略研究院

そのうち北米は引き続き世界でイノベーション能力が最も高い地域だ。米国とカナダの人口は合計で世界の4.7%、GDPは世界の27.6%、研究開発費は世界の40.2%を占めている。

欧州は強力なパフォーマンスを発揮。スイス、ドイツ、フランスなど26カ国の人口は世界の9.3%で、GDPは世界の23.8%、研究開発費は世界の21.6%を占めている。

東アジアと太平洋地域の主要国は優れた成果を上げており、上昇傾向が顕著だ。中国、日本、韓国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドの6カ国の人口は合計で世界の20.4%、GDPは世界の25.9%、研究開発費は世界の30.4%を占めている。

また各国間のイノベーションの格差は依然として顕著で、主な研究開発活動及びイノベーション成果はトップ15の先頭集団に集中している。

過去との比較を見ると、先頭集団の科学技術イノベーション総合力の優位性が顕著で、12年以降のイノベーション指数ランキングがほぼ安定している。15カ国のうち中国の総合ランキングの変化が大きいだけで、その他の14カ国はいずれも安定を維持し、ランキングの変動は小幅に留まっている。

出所:人民網

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