中国のネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は、第12回目の国際アクセシビリティ啓発デーである5月18日に、4件の触覚フィードバック技術に関する特許を無料で開放すると発表した。同社は、より低い利用のハードルを設け、アクセシビリティの領域でさらなる技術普及を促進する意向を示している。

 世界保健機関(WHO)が発表した「世界障害者の健康平等報告書」によれば、世界中には約13億人もの人々が障害を持って生活している。盲人や視力障害者などの読み取り障害者は3億人を超え、中国でも1732万人に上るとされている。今回、テンセントが無償で開放する触覚フィードバック関連の特許は、視覚障害者のアクセシビリティの向上に役立ち、リハビリテーション機器や教育などの分野で活用され、障害を持つ人々により良いサービスを提供することが期待されている。

 触覚フィードバック技術は、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使用し、振動の長さ、周波数、強度の組み合わせを使って情報を伝える方法である。これにより、視覚障害者が環境をより感知しやすくなり、情報取得の不足やデバイスとの対話の不便さ、個人のプライバシー保護などの問題を解決することが可能になる。現在、テンセントの地図アプリや入力法などの製品において、すでに触覚フィードバック技術がアクセシビリティの向上に活用されている。

出所:中国知識産権資訊網

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