浙江省高級人民法院(高裁)の発表によると、今年1月1日から5月31日までの5カ月間で、同省の各裁判所は新たに知的財産権関連事件を2万181件受理し、1万8312件の審理を終了した。
浙江省には現在、11の中級人民法院と48の基層人民法院が知財事件の管轄権を有し、高級法院知財審判廷が中心となる専門的な裁判体制が構築されている。また、同省は、知財裁判における「三合一」(民事、行政、刑事の統合審理)改革を全国に先駆けて実施している。知財刑事附帯民事訴訟の取り組みでも全国をリードし、民事賠償、行政履行、刑事追訴の法的な連携を促進している。
2024年通年では、全省の裁判所は各種知財事件を3万6265件新規受理し、前年比24.54%増加した。審理終了件数は3万1576件で、前年比4.59%増となった。特に、知財刑事一審事件では862件が新たに受理され、1934人に対して有罪判決が下され、そのうち330人には実刑が科され、知財犯罪への抑止力を高めた。
さらに、各裁判所は損害賠償の強化にも努めている。昨年に同省の知財事件で判決が下された賠償総額は7億6100万元(1元は約20.2円)に達し、1事件あたりの平均賠償額は9万8300元となった。特に、懲罰的賠償を適用した事件は53件、総額は1億4400万元に上った。このような賠償の徹底は、知財侵害への法的抑止力を高め、知財保護環境のさらなる向上に寄与している。
出所:中国保護知識産権網
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