5月30日、中国国家知識産権局(CNIPA)が開催した定例記者会見で、上海市知識産権局の芮文彪局長が上海の特許オープンライセンスに関する取り組みを説明した。
芮局長によると、上海市知識産権局は、オープンライセンスの新たなモデルを模索している。大学や研究機関の眠る特許を中小企業が活用できるよう促進するために、一つの施策として、無料オープンライセンスの実施を積極的に推し進めている。同局に提出されたオープンライセンスの中で、全体の35%に当たる85件は無料声明が出されている。無料オープンライセンスの成約件数は27件、全体の6割を占めている。
もう一つの施策は「特許スーパー」である。現在、上海の7つの区に、取引の低いコストと高い頻度を特徴とする「特許スーパー」が設立されている。千万人民元単位のライセンス契約もあれば、中小企業が恩恵を受ける低価格のライセンス契約も多く成立していると、芮局長が紹介した。
また、上海では、国内最初のオープンライセンスを対象とした保険商品が発売されている。これまでに加入した特許は4件で、保険金は100万元に達する。リスク防止の有効な手段として、知的財産権の活用、転化を一層促進することが期待されている。
出所:中国保護知識産権局公式サイト
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