中国の自動車各社が仮想空間「メタバース」へと続々と進出している。大手自動車メーカーの奇瑞汽車と集度汽車(インターネット検索大手の百度と自動車メーカーの吉利汽車が共同で設立した自動車メーカー)がこのほど、メタバース上での新車発表会を開催した。奇瑞汽車は仮想スポークスパーソン「阿喜(アーシー)」を作り上げ、集度汽車はバーチャルヒューマン「希加加(シージャジャ)」を公開するなどして、各社は自社のメタバースを構築し、デジタル上での新たなコミュニケーションの場を広げていくよう取り組んでいる。

実際、通信機器大手のファーウェイや、AIソフトウェアを手掛けるセンスタイム(商湯科技、SenseTime)などのソフトウェアプロバイダーも、高度なソフトウェア開発とアルゴリズムに基づいて、自動車産業とメタバース産業の統合を推し進めている。

センスタイムはこのほど、スマートカー向けAIソリューションの新ブランド 「SenseAuto絶影」を発表した。プラットフォーム「SenseAuto絶影」は、単一車両のインテリジェンスから、「車両・道路・クラウド」をつなぐ協調的なインテリジェンスへのアップグレードを目指すとしている。同社はすでに、スマートカーに関連する専利(特許、実用新案、意匠)権を1000件以上取得しているという。

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